ビジネスや私生活で役に立つ魔法のフレーム〜PREP法(プレップ法)とは?〜

ビジネストーク術|相手を納得させる「PREP法」とは?
仕事の場面で「伝えたいことがうまく伝わらない」「説明が長くなってしまう」と悩んだことはありませんか?
よく会社で上司、先輩から「結局お前は何が言いたいの?」「ロジックが通ってない!」とか言われたことありませんか?
そんなときに役立つのが、シンプルかつ効果的なフレームワーク――PREP法です。
これは私が大学生の時に読んだ本で印象的だったフレームで、当時就職活動中だった私がいかに相手に伝えるか・伝わりやすいか考えていた際に出会いました。
PREP法とは?
PREP法は、以下の流れで話を組み立てる技術です。
- P(Point):結論
- R(Reason):理由
- E(Example):具体例
- P(Point):結論の再提示
相手が理解しやすく、説得力のある話し方ができるため、プレゼンや商談、上司への報告など幅広く使えます。
ビジネストークでは「結論から」「シンプルに」が鉄則ですが、実際の現場では意外とできていないケースが多いものです。ここでは、PREP法を使えていない典型的な会話例を紹介します。
事例① 報告がダラダラしてしまう
シーン:上司への進捗報告
✖️ 悪い例
「えっと、先日のプロジェクトの件ですが、A社との打ち合わせをしてきました。担当のBさんが結構細かい人で、資料も見てもらったんですが、ちょっと厳しい反応で…。ただ、こちらの提案自体は理解してもらえたと思うんですが、いくつか質問もあって……」
→ 結論が見えず、上司は「で、結果どうだったの?」とイライラ。
事例② 提案が伝わらない
シーン:会議での意見出し
✖️ 悪い例
「コスト削減のために、いろいろ方法を考えました。たとえば印刷費を減らすとか、外注先の見直しとか…。ただ、それぞれ一長一短あると思うんですよね。まあ、やれる範囲でやればいいと思うんですけど…」
→ 「何を主張したいのか」が伝わらない。結論がなく、相手は判断できません。
事例③ 説得力がない
シーン:営業トーク
✖️ 悪い例
「この商品はすごくいいんですよ。最新モデルで、他社よりも性能も高いですし…。実際に使ってみてもらえれば、良さがわかると思います。」
→ 「すごい」「いい」と言っているだけで根拠や事例がなく、相手に響きません。
PREP法を使えていない会話の特徴は、
- 結論が後回しになる
- 話がダラダラ長い
- 根拠や具体例が不足して説得力がない
この3つです。
逆に言えば、「結論→理由→具体例→結論」の順に整理するだけで、同じ内容でも一気に伝わりやすくなります。
PREP法の具体的な使い方
たとえば、上司に新しいツール導入を提案する場面をイメージしてみましょう。
- 結論:「新しいツールを導入すべきです。」
- 理由:「作業効率を大幅に上げられるからです。」
- 具体例:「実際に導入している他社では、作業時間が30%削減された事例があります。」
- 再結論:「したがって、私たちの部署でも早期導入が望ましいと考えます。」
この流れなら、要点がブレず、聞き手に「なるほど!」と納得してもらいやすくなります。
PREP法がビジネスで有効な理由
- 結論から話すので時間短縮につながる
- ロジカルで説得力が増す
- 相手が内容を記憶しやすい
ビジネスの世界では「わかりやすく、簡潔に」が鉄則。PREP法を身につけると、会議や面談の場で一歩リードできます。
PREP法はビジネスだけじゃない!私生活での応用例
「PREP法=仕事のトーク術」というイメージを持っている人は多いかもしれません。
でも実は、日常生活の中でもPREP法を使うと、相手に伝わりやすく、余計な誤解も防げます。
1. 家族との会話で
例:旅行先を決めるとき
- 結論(Point):「沖縄に行きたいです。」
- 理由(Reason):「海がきれいで、子供が楽しめるアクティビティも多いからです。」
- 具体例(Example):「去年の友人家族は沖縄旅行で大満足だったそうで、子供たちも大喜びだったと聞きました。」
- 再結論(Point):「だから今年の家族旅行は沖縄が最適だと思います。」
→ ただ「沖縄に行きたい!」と言うより、納得してもらいやすいですよね。
2. 友人とのやり取りで
例:レストランを選ぶとき
- 結論:「あのお店に行こう。」
- 理由:「コスパがよくて、メニューの種類も多いから。」
- 具体例:「先月行ったとき、3,000円以内でお腹いっぱい食べられたし、デザートも美味しかったよ。」
- 再結論:「だから今日はその店が一番いいと思う。」
→ 「なんとなく」よりも説得力が増します。
3. 子育て・教育で
例:子どもに勉強を促すとき
- 結論:「宿題は早めにやろう。」
- 理由:「後で遊ぶ時間をしっかり確保できるから。」
- 具体例:「昨日は宿題が遅くなって、ゲームの時間が短くなったよね。」
- 再結論:「だから今日は先に宿題を終わらせて、遊ぶ時間を増やそう。」
→ 子どもにとっても、筋道が立っているので理解しやすいです。
まとめ
PREP法は、誰でもすぐに実践できるシンプルなトーク術です。
「結論→理由→具体例→結論」という流れを意識するだけで、相手に届く伝え方ができるようになります。
次の会議やプレゼン、家族友人とのコミニュケーションで、ぜひ試してみてください。