子育てについて思うこと①〜怒り方、怒らないということ〜
子育てをしていると「つい叱ってしまった…」という瞬間、ありますよね。
食べ物をこぼしたり、片づけをしなかったり、買い物やファミレスで大きな声を出してしまう。
でも実は、幼少期に「叱ること」を繰り返すと、子供の心と成長に大きな影響を与えてしまうようです。
自分の子も1歳になった頃から、食べ物を粗末に扱ったり(飲み物をわざと手で広げて遊んだり、食べ物を投げて遊ぶ、フォークでごはんを潰して遊ぶなど)、人や動物を叩いたり、大勢の前で奇声を発したり、、
本人は悪気はないはずなのですが、あげたらキリがないくらい「子供に怒りたくなる瞬間」「手を上げてしまいそうになる瞬間」ってありますよね。
学生時代の記憶で、ショッピングモールとかで子供に怒鳴り散らしてるパパママを見て「そんなに子供に怒るなよやばいな〜」とか思うことがありましたが、今となっては「怒る側」の気持ちもすごくわかるようになってます。
いろんな教育本、保育園の先生の意見を参考に「なぜ子供を叱ってはいけないのか」をまとめました。※ここでは「子供」の定義を0歳〜6歳くらいを定義してます。
1. 脳と心にストレスを与えてしまう
幼児期は脳がぐんぐん発達する大切な時期。
この時期に大きな声で叱られると、子供の脳は「恐怖体験」として記憶してしまいます。
ストレスホルモンが過剰に分泌されると、安心感や自己肯定感が育ちにくくなり、将来の自信やチャレンジする力に影響を与えることも。
2. 「自分はダメな存在」と思い込む
親は「行動」を叱っているつもりでも、子供は「自分という存在」が否定されたと感じやすいもの。
「また怒られた=自分はダメなんだ」と心に刷り込まれてしまい、自己否定感が強くなります。
これが積み重なると、大人になってからも「どうせ自分なんて…」と自信が持てなくなる原因になりかねません。
3. 親の顔色ばかり気にするようになる
叱られることが怖くて、親の機嫌や顔色ばかりを気にするようになると、本当の意味で「自分で考えて行動する力」が育ちません。
親の目がないところではルールを守れなかったり、逆に反抗的になってしまうこともあります。
4. 信頼関係が揺らいでしまう
幼少期の子供にとって「親は安心できる存在」であることが何より大切。
しかし、叱られる体験が積み重なると「親は怖い人」と感じてしまい、本音を話さなくなったり、思春期以降に親子関係がギクシャクする原因にもなります。
5. 行動が根本的には変わらない
叱られることで一時的にやめることはあっても、なぜダメなのかを理解できなければ行動は変わりません。
「叱る→従う→また繰り返す」という悪循環になってしまうのです。
ではどう接すればいい?
叱らない代わりにできることはたくさんあります。
- 理由を説明する:「○○すると△△だから危ないよ」と伝える
- 選択肢を与える:「AとBどっちにする?」と子供に選ばせる
- 気持ちを受け止める:「そうしたかったんだね」「嫌だったんだね」と共感する
- 一緒に考える:「どうしたらうまくいくかな?」と解決策を探す
これらを繰り返すことで、子供は「理解してくれる親がいる」という安心感を持ち、自然と行動も整っていきます。
自分も「まずは一旦子供の行動を肯定する」という点を意識するようになりました。
例えば、1歳の子供が兄を叩いていたとします。(兄は4歳)
「こら!お兄ちゃんを叩いたらダメでしょ!」と叱りつけるのではなく、
「お兄ちゃんと仲良くして欲しかったんだよね」「でも叩いたら鬼いいちゃん怪我しちゃって危ないよ・パパ悲しいよ」と言った具合です。
100%子供に伝わって理解し、辞めるようになる訳ではありませんが、将来的な人格形成にとっても大事なことだと思って、否定→怒るではなく肯定→ダメな理由・気持ちを伝えるように意識してます。
まとめ
子供を叱ることは「しつけ」のように思えますが、実は逆効果になることが多いのです。
幼少期の子供は「叱られて伸びる」のではなく、「認められて育つ」存在。
親にとっても、「叱らない子育て」はイライラを減らし、親子の関係を守るための大切な選択肢です。
「叱らないこと」がゴールではなく、子供と一緒に学び合うことが大切。
明日から少しずつ、親子で実践してみませんか?